本研究会は、アジアの自然環境や人々の暮らしについて、学際的に意見交換する、
自由参加のオープンな会です。
研究会終了後には、懇親会も予定していますので、お気軽にご参加ください。
お知らせ次回のご案内
平田二千翔 氏(京都大学大学院 農学研究科)
2024年10月18日(金)17:00-18:30
対面(京都大学吉田キャンパス 総合研究2号館AA447会議室)と
オンライン(Zoom)によるハイブリッド開催です。
下記サイトより事前にお申し込みください。
(研究会当日12:00締め切り)
https://forms.gle/9bVU6iSS8PmXPJrw9
タンザニア沿岸部の丘陵地で行われる降雨の変動リスク対策としての
キャッサバ栽培
タンザニアの沿岸部では、しばしば降雨の変動により主食であるトウモロコシの不作が起こる。しかし同地域では、乾燥ストレスへの耐性に優れる作物であるキャッサバも広く栽培されている。降雨の変動リスクがある地域において、小規模農家は様々な方法により食糧不足に備え、対処しているとされるが、キャッサバは非常食となることを期待して栽培されているのだろうか。
本発表では、タンザニアの沿岸部にあるリンディ州キルワ県の丘陵地で行った、キャッサバの利用方法、栽培方法についての聞き取り調査の結果をもとに、キャッサバ栽培が自給的農業を行う小規模農家のリスク対策としてどのように位置づけられるのか検討する。丘陵地にある調査村では、斜面と谷地に広がる畑で、主食作物としておもにトウモロコシ、陸稲が栽培される。調査結果として、特にトウモロコシやコメと比較したときのキャッサバの利用頻度や利用時期、そして調査村で栽培されるキャッサバ品種の特徴と、各世帯における品種の選択に注目して報告する。
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