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       Society for Nature and Agriculture in Southeast Asia


 本研究会は、アジアの自然環境や人々の暮らしについて、学際的に意見交換する、
自由参加のオープンな会です。
 研究会終了後には、懇親会も予定していますので、お気軽にご参加ください。

お知らせ次回のご案内

  • 話題提供者 
   久保嘉春 氏(京都大学大学院 農学研究科)

  • 日時
   2024年6月7日(金)17:30-19:00

  • 開催方法
   対面(京都大学吉田キャンパス 総合研究2号館AA447会議室)と
  オンライン(Zoom)によるハイブリッド開催です。
  下記サイトより事前にお申し込みください。
  (研究会当日12:00締め切り)

   https://forms.gle/zkB7hbsJZ3SSy6ec7
  • 題目
  タンザニア中部半乾燥地の農牧システムにおける森林と湿地の役割

  • 要旨
 タンザニア中部半乾燥地では、植生や牛糞などを肥料としてよく利用しており、有機肥料を利用した農業システムがよくみられる。薪炭生産や農地開発のための伐採などによって、30年間でタンザニアの森林面積は約20%減少した。そこで、保全的な資源利用と資源の適切な管理について調査する必要がある。
 調査を行ったタンザニア中部半乾燥地では、これまでから過放牧や過剰な森林伐採による土壌侵食が問題になってきた。現在、森林資源の農業利用や換金作物栽培のための耕作地の拡大は困難な状況にある。そのため、肥料の投入量を増やして面積あたりの増産を図るという考えが広がってきた。土地の確保が困難である以上、土壌肥沃度を高めるためには、家畜を増やして堆肥の投入量を増やすのが現実的である。しかし、家畜の飼養頭数を維持するには、森林や湿地の牧畜への利用や外部からの供給による飼料が必要となる。本報告では、飼料供給フローを解析し、農牧システムにおける森林と湿地の役割を明らかにすることで、農牧システムの変容について検討する。

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