本研究会は、アジアの自然環境や人々の暮らしについて、学際的に意見交換する、
自由参加のオープンな会です。
研究会終了後には、懇親会も予定していますので、お気軽にご参加ください。
お知らせ次回のご案内
宮浦理恵 氏(東京農業大学)
2024年12月14日(土)14:00-17:30
対面(京都大学吉田キャンパス 総合研究2号館AA447会議室)と
オンライン(Zoom)によるハイブリッド開催です。
下記サイトより事前にお申し込みください。
(研究会当日12:00締め切り)
https://forms.gle/m6nTSuG2SGQ56iHZ8
モンスーンアジア農法とアグロエコロジーの出会い
アグロエコロジーは、生態学、農学、社会科学の知見を統合し、在来知と融合させることで持続可能な食農システムの構築を目指す科学的かつ実践的アプローチである。1980年代以降、アメリカの研究者たちは中南米のフィールドを中心に、農生態系や農法、社会システムに関する研究を蓄積し、アグロエコロジーの基盤を作った。FAO(国連食糧農業機関)はアグロエコロジーを持続可能な食農システムを実現するための学術的基盤の一つと位置付け、2019年に「アグロエコロジーの10の要素」を開発した。最近では、学術分野のみならず、社会運動、政策立案にも貢献する国際的に重要な枠組みに発展している。
モンスーンアジアでは、長期にわたる環境、農業、食の相互作用を通じて地域特有の食農システムが形成されてきた。本報告では、長期性、エネルギーフロー、栄養循環、多様性をキーワードに、モンスーンアジアの伝統的農法をアグロエコロジーの視点から見つめなおし、持続可能なアジア型アグロエコロジーの構築に向けた方向性を議論したい。
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